東京おもちゃ美術館が子育て世代から圧倒的な支持を集める最大の理由は、単におもちゃを展示して眺める施設ではなく、「触れて、動かして、自分で遊びを発見できる体験型ミュージアム」に特化している点にあります。館内には世界100カ国以上、1万点を超えるおもちゃが収蔵されており、その多くを実際に手に取って遊ぶことができます。
1936年に建てられた歴史ある四谷第四小学校の跡地を活用した校舎建築は、どこか懐かしい木造廊下や高い天井が特徴で、大人にとっても居心地の良いノスタルジーを感じさせます。床材や遊具には国産の無垢材がふんだんに使用され、館内に足を踏み入れた瞬間に広がる杉やヒノキの香りが、都会の喧騒を忘れさせるリラクゼーション効果を生み出しています。
また、現場において重要な役割を果たしているのが「おもちゃ学芸員」と呼ばれる有志のボランティアスタッフです。赤いエプロンを身につけた学芸員たちが、遊び方の手本を見せたり、子どもの自由な発想を引き出す声かけを行ったりすることで、親がつきっきりにならずとも子どもが自発的に遊びに没頭できる環境が整えられています。