関西における家系ラーメンの草分け的存在として、長年にわたり神戸のラーメンシーンを牽引してきた「ラーメン三七十家」。駅周辺に数十軒のラーメン店が密集する六甲道において、常に客足が途絶えない理由は、徹底した「本物志向の店内仕込み」にあります。
近年のラーメン業界では、セントラルキッチンで一括製造されたスープを使用する効率重視の家系チェーンが増加傾向にあります。そうした潮流とは一線を画し、三七十家では毎日大量の豚骨と鶏ガラを巨大な寸胴で炊き出し、職人が火加減と攪拌を微細にコントロールしています。骨の髄から抽出された重厚なコクと、独自配合の醤油ダレ(カエシ)が織りなす立体的な旨味こそが、他店では決して代替できない求心力を生み出しています。