かつての日本のドラマは、スポンサー企業の意向や購買層である若年層へのアピールを意識するあまり、中高年俳優の活躍の場を狭めていた側面がある。しかし、サブスクリプションモデルの普及により、ターゲット層は全世界・全世代へと拡大した。これにより、じっくりと時間をかけて人間ドラマを描く大人のためのコンテンツが制作可能となった。
予算規模の拡大も追い風だ。映画並みのスケールで描かれるサスペンスや歴史大作において、画面の説得力を担保するのは、やはり長年培われた演技の技術に他ならない。彼らが画面に映るだけで、作品全体のトーンが引き締まり、安っぽさが一掃される。