埼玉県所沢市並木に位置する本院は、埼玉県南西部から東京都多摩北部にかけての広大な医療圏において、最後の砦として君臨する。その中核を担うのが、24時間365日体制で重篤患者を受け入れる「高度救命救急センター」だ。
三次救急医療施設として、心筋梗塞、脳卒中、重度外傷、急性薬物中毒など、生命の危機に瀕した患者が次々と搬送されてくる。敷地内にはドクターヘリや自衛隊大型ヘリの発着が可能なヘリポートを完備。広域災害時にも陸空の搬送ルートを瞬時に確立できる設計だ。救急車が絶え間なく滑り込むそのゲートは、日常と非日常の境界線であり、地域住民の生命をミリ秒単位の判断でつなぎ止めている。