空堀の知名度を全国区へと引き上げた大きなきっかけといえば、作家・万城目学のベストセラー小説を原作とした映画『プリンセス トヨトミ』だろう。フジテレビジョン製作、堤真一をはじめとする実力派キャストが熱演を繰り広げたこの作品で、物語の重要な舞台として描かれたのがまさにこの街だった。
作中に登場したお好み焼き店や入り組んだ路地、独特の高低差を持つ坂道は、ファンにとって聖地そのものだ。現在でも映画の余韻を確かめるように散策を楽しむ人の姿が絶えない。時代を超えて生き続ける昭和レトロ文化が、映像作品を通してますます輝きを増している。