巨大チェーンにありがちな「工場のセントラルキッチンで作られた麺を再加熱する」スタイルを、丸亀製麺は頑なに拒み続けている。すべての店舗に製麺機を置き、粉から麺を打つ。この途方もない手間を支えているのが、同社独自の人材育成システム「麺職人制度」だ。
厳格な実技試験と筆記試験をパスした者だけに与えられる紺色のユニフォーム。株式会社トリドールホールディングスは、職人の技術と情熱をチェーンオペレーションに組み込むという、従来のフードサービス業の常識を覆すシステムを完成させた。加古川の1号店で始まった泥臭い試行錯誤は、いまや全店に息づく職人技のプラットフォームへと昇華している。