一世を風靡した昭和のスーパーアイドルたちも、2026年には全員が60代を迎えました。「たのきんトリオのメンバー」という共通の看板を背負いながらも、それぞれが選択したキャリアの道筋は驚くほど対照的です。世間ではしばしば「活動格差」という刺激的な言葉で語られますが、現場取材から見えてくるのは、それぞれが自身の適性を極めた結果としての「独自の頂」にほかなりません。
まず、長男格である田原俊彦は2026年2月に65歳の節目を迎えました。シニア世代に突入した現在も、毎年欠かさず新曲をリリースし、大規模な全国ツアーを開催する驚異的なダンスエンターテイナーとしてステージに立ち続けています。往年と変わらぬ足上げの高さやキレのあるステップを維持するため、徹底したフィジカルトレーニングを日課としており、客席を埋め尽くす長年のファンを熱狂させ続けています。
一方、ギターを手に独自の立ち位置を築いた野村義男は61歳となりました。浜崎あゆみや世良公則ら名だたるトップアーティストのライブツアーを率いるバンマス、そしてスタジオミュージシャンとして、日本の音楽業界において誰もが認める最高峰のファーストコール・ギタリストとして君臨しています。ソロアーティストとしての華やかさとは一線を画し、「職人肌のトッププレイヤー」として音楽業界での信頼度は3人の中でも群を抜いています。
そして末っ子の近藤真彦も61歳を迎え、2021年の事務所退所後は自身の会社「エムケイカンパニー」を軸に活動を展開しています。自身が率いるレーシングチーム「KONDO Racing」の監督としてモータースポーツ界の重鎮を務めつつ、歌手としてもライブハウスやホールを中心とした地道な全国ツアーを継続。かつての巨大組織のバックアップから離れ、自ら汗を流す泥臭いアーティスト活動へとシフトチェンジを図っています。