苗字の奥深い世界をデータで読み解く上で重宝されるのが、日本最大の苗字情報ポータル名字由来netのデータベースだ。ここに蓄積された莫大な統計データからは、我々が「創作上の架空の姓」と思い込んでいるような美音姓が、実際には全国に数人、数十人という規模で脈々と受け継がれている事実が浮かび上がってくる。
「月見里(やまなし)」や「小鳥遊(たかなし)」といった頓智の効いた難読姓はもちろん、「四月一日(わたぬき)」や「九ツ鹿(こつのしか)」など、暦や風習に深く結びついた珍名が存在する。実在するデータに裏打ちされた苗字の探求は、名付けやリサーチを行う人々にとって知識の宝庫であり、創作意欲を大いに刺激する源泉となっている。