通販おせちに対する悪評の中で、味に関する不満の多くを占めるのが「冷凍おせちはまずい」という声です。パサパサした肉や、噛んだ瞬間に水っぽさが広がる煮物に失望した経験を持つ人もいるでしょう。
しかし、現代の食品加工において冷凍おせちが水っぽくなる最大の理由は、調理そのものではなく「おせちの解凍失敗」にあります。常温の部屋にそのまま放置して急激に解凍させると、食品の細胞膜が破壊され、うま味成分とともに大量の水分(ドリップ)が流れ出してしまいます。これがスカスカ・ベチャベチャの食感を生む正体です。
失敗を防ぐための鉄則は、以下のポイントを徹底することです。
最も推奨されるのは、食べる24時間〜36時間前から重箱を1段ずつ分け、冷蔵室(5〜7℃前後)でじっくりと時間をかけて低温解凍する方法です。最新の急速冷凍(プロトン凍結やショックフリーズ)技術で作られたおせちは、正しい手順で戻すことによって、作り立てと遜色ない風味とみずみずしさを再現できるようになっています。