では、現在の葛西臨海公園周辺の空気感はどうでしょうか。ネット上では「江戸川区は治安が悪い」という先入観を持たれがちですが、警察庁および警視庁が公表している市区町村別の刑法犯認知件数推移を見ると、江戸川区の犯罪件数は過去20年で約7割も減少しています。
現場を歩いてみると、かつてのようなヤンキーのたまり場という雰囲気はほぼ払拭されています。平日・週末を問わず、夕暮れ時にはランニングを楽しむ近隣住民や、ライトアップされたダイヤと花の大観覧車を見上げる家族連れが目立ちます。ネットの口コミや現場の声を拾うと、リアルな現状が見えてきます。
「金曜日の21時過ぎに車で立ち寄りましたが、駅前広場から観覧車下までは街灯がしっかり点いていて、散歩している人も普通にいます。昔の怖い噂は何だったのかという印象でした」(20代男性・会社員)
「観覧車側は明るいけれど、海沿いの遊歩道や西なぎさへ向かう橋の手前あたりは、波音しか聞こえなくて正直怖かった。誰かに襲われるというより、暗闇そのものの不気味さで引き返しました」(20代女性)
現場検証で確認できるのは、「公園全体が一様に危険なのではなく、エリアごとの明暗差が極めて激しい」という物理的な事実です。これが一部の来園者に今なお不安を感じさせる原因となっています。