SNSやオンラインコミュニティにおいて、視聴者はプリキュアの作画の乱れをどのように捉えているのでしょうか。X(旧Twitter)や各種実況掲示板における歴代プリキュアのネットの反応を追跡すると、単純な批判にとどまらないファン層の成熟が見て取れます。
「朝リアタイしていて『あれ?』と思ったけれど、翌週の戦闘シーンを見て納得した。あんな劇場版並みのカメラワークを見せられたら、前週の多少の崩れなんて許せてしまう」「変身バンクの美しさが神がかっている分、日常シーンでちょっと顔のバランスが崩れると目立ちやすいのは宿命」といった声が多くを占めます。近年の視聴者はアニメ制作の過酷さを理解しているケースが多く、批判一辺倒ではなく「愛嬌あるネタ」として受け止める空気感も定着しています。
一方で、プリキュア映画の作画評判に目を向けると、評価は一変して絶賛の声が並びます。秋や春に公開される劇場版では、東映アニメーションのトップクリエイターが集結し、CGと手描き作画がシームレスに融合した世界最高峰の女児向けアクション映像が展開されます。テレビ版の一時的な作画の緩みは、こうした巨大プロジェクトへエース級アニメーターをシフトさせていることの裏返しでもあるのです。