すべての鬼の起源であり、千年以上生き続ける絶対的支配者が鬼舞辻無惨(CV:関俊彦)だ。圧倒的な力と残忍さで他者を踏みにじる彼だが、その原点は平安時代の病弱な青年期にある。
医者が処方した「青い彼岸花」の薬によって鬼と化した無惨は、陽の光を克服するという悲願のために配下を増やし続けた。冷酷無比な暴君として描かれる一方で、生存に対する異様なまでの執着と、不滅への恐怖という矛盾した精神構造が裏設定や公式解説で明らかにされている。人間としての弱さを抱えたまま怪物となった彼の存在は、恐怖の象徴であると同時に、愚かなエゴイズムの極致とも言える。