2010年代末から2020年代にかけて、覚醒シーンの概念を刷新したのが、吾峠呼世晴の原作をアニメーションスタジオのufotableが映像化した『鬼滅の刃』だ。特に第19話で描かれたヒノカミ神楽の披露は、アニメ業界全体に巨大な衝撃を与えた。
3DCGと手描き作画が高次元で融合し、浮世絵を思わせる鮮やかなエフェクトが縦横無尽に画面を舞う。音楽と映像が完璧にシンクロする「クライマックスの美学」は、従来のTVアニメのクオリティを遙かに凌駕した。キャラクターの悲痛な覚悟と美しすぎる映像の対比が、世界中のファンの心を揺さぶったのである。