アイドルの光と影を描く『アイドリッシュセブン』で彼が演じる九条天は、プロ意識の塊のような完璧主義者だ。ステージ上の圧倒的な華やかさと、裏で見せるストイックな孤独。斉藤は伸びやかな歌唱力と緻密な演技で、九条天の持つプロフェッショナルなカリスマ性をリアルに表現してみせた。
一方で『ヒプノシスマイク』の夢野幻太郎では、嘘か真かわからない煙に巻くような口調と、文学的なリリックで見事なマイクパフォーマンスを披露。音楽コンテンツとの親和性の高さは、彼が単なる声優にとどまらず、表現者として底知れぬ才能を開花させている証拠と言えるだろう。