誕生の背景を掘り起こすと、実に泥臭い試行錯誤の歴史に行き当たる。もともとは地域密着型の情報メディアやローカル誌のアイコンとして描かれたのが始まりだった。大手のプロモーション予算もなければ、大々的なテレビCMの枠も存在しない。しかし、地元の読者や市民との触れ合いを通じて、少しずつ、だが確実にその愛くるしさは育まれていった。
転機が訪れたのはSNS時代の動画コンテンツへの移行だった。スタッフの遊び心から始まった短尺動画が、アルゴリズムの波に乗り一気に全国区へ浮上。手作り感あふれるアニメーションと、どこか不器用で完璧すぎない動きが「癒やされる」「中毒性が高すぎる」と瞬く間に拡散されたのだ。