鮮魚店や釣り場で最も多く寄せられる疑問が、「ブリとヒラマサはどこで見分けるのか」という点です。両者は同じアジ科ブリ属で姿形が非常によく似ていますが、骨格とヒレの構造に明確な差異が存在します。見分け方のポイントは主に以下の4つです。
- 上顎の端の形状(上顎上後角):口を閉じた状態で上あごの後端を確認すると、ブリは直角のように角張っているのに対し、ヒラマサは丸みを帯びて滑らかなカーブを描いています。
- 胸ビレと腹ビレの位置関係:ブリは胸ビレと腹ビレの長さがほぼ同じですが、ヒラマサは腹ビレの方が胸ビレよりも明らかに長く伸びています。また、ヒラマサは胸ビレが体側の黄色いラインの上に重なる特徴があります。
- 体側の黄色い縦帯(イエローライン):ヒラマサは目から尾ビレにかけて走る黄金色の縦帯が非常に鮮明で濃く現れます。ブリにも黄色い線はありますが、全体的にやや淡くぼやけています。
- 全体の体型(側扁度):ヒラマサは名前の通り体が左右から押しつぶされたように平たく(側扁)、体高があります。対してブリは全体的に丸みを帯びた紡錘形(円筒に近い形)をしています。
なお、カンパチとの見分けはさらに明快です。カンパチは頭部を上から見ると「八」の字に見える斜めの黒褐色帯が眉間に走り、体色全体が赤紫から褐色を帯びているため、青みが強いヒラマサとは色調で判別が可能です。