多発性筋炎の治療において、薬物療法と車の両輪をなすのが適切な段階的リハビリテーションです。かつては「炎症がある急性期に運動すると筋破壊が進む」として安静第一が原則とされていましたが、現代の診療指針では、過度の安静が招く「廃用性筋萎縮」や「ステロイドミオパチー(ステロイドの副作用による筋力低下)」を防ぐため、病期に応じた積極的介入が推奨されています。
- 急性期(炎症活動期・CK高値):ベッドサイドでの関節可動域訓練(拘縮予防)や軽度の等尺性運動(筋肉の長さを変えずに力を入れる運動)にとどめ、過剰な負荷は避ける。
- 回復期・慢性期(CK正常化・筋炎鎮静期):理学療法士の指導のもと、自重トレーニングやレジスタンス運動を徐々に負荷を上げながら導入し、立ち上がり動作や歩行持久力の再獲得を目指す。
専門性の高い疾患であるため、受診先の医療機関選びも治療結果に直結します。信頼できる「膠原病内科・名医」を見極める基準として、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
- 日本リウマチ学会専門医・指導医の在籍:膠原病領域に関する高度な臨床経験と最新ガイドラインの知見を有しているか。
- 多職種・複数診療科の連携体制:間質性肺炎を診る呼吸器内科、皮膚生検を行う皮膚科、リハビリテーション科とのチーム医療がスムーズに機能する総合病院・大学病院であるか。
- 筋生検の実施体制:MRIによる筋炎部位の特定から、病理医による確定診断のための筋生検(筋肉の一部を採取する手術)が院内で安全に行えるか。