多くの日本人が抱く「グンゼ=快適な下着」というイメージは、すでに過去のものになりつつある。現在、同社の収益を支える重要な柱となっているのがメディカル事業だ。特に、手術後に体内で自然に吸収される縫合糸や、組織補強材などのバイオマテリアル分野での存在感は群を抜いている。
メスを入れた患者の負担をいかに減らすか。この問いに対し、同社は独自の高分子技術で応えた。2026年、再生医療の現場では、同社が開発した人工皮膚や細胞足場材料が日常的に使用されている。繊維を編み、織る技術が、人間の身体を修復する最先端医療へと直結しているのだ。この分野の利益率は高く、同社の財務体質をより強固なものへと変貌させている。