今振り返ると、このレースの出走メンバーは異常なほどの豪華さだった。2着に惜敗したパンサラッサは、この翌年に世界の頂点へと駆け上がる。サウジカップを制し、日本馬として前人未到の賞金を獲得したのだ。あの札幌でのタフな走りが、砂の王者へと脱皮する伏線だったのかもしれない。
勝ったジャックドールもまた、のちに大阪杯を制して悲願のG1馬となった。さらに3着のウインマリリンは香港ヴァーズを制覇。この年の札幌記念は、まさに「世界基準」の馬たちが極限状態でしのぎを削った、奇跡的なクオリティのレースだったのである。