ブルマの歴史は意外にも古い。明治時代、女子の体育教育が始まった当初は袴(はかま)やルーズなズボン型が主流だった。しかし、大正から昭和にかけて、より運動機能性を重視した結果、欧米の「bloomers」を起源とするデザインが導入される。当初はゆったりとした提灯(ちょうちん)型だったものが、1960年代の東京オリンピック前後を境に、ニット素材の密着型へと急激にシフトした。
この変化の裏には、日本の繊維産業の技術革新と、「スポーツにおける機能性の追求」という大義名分があった。しかし、あまりにも身体のラインが強調されるそのデザインは、のちに大きな社会問題へと発展していくことになる。