安元洋貴という表現者の根幹を支えているのは、一度聴いたら忘れられない圧倒的な低音ボイス(ヘビーバリトン)です。日本のアニメーション界において、重厚さと知性、そして独特の「艶」を兼ね備えた低音を出せる役者は極めて貴重な存在と位置づけられています。
その真骨頂とも言える代表作が、社会現象を巻き起こしたアニメ『鬼灯の冷徹』の主人公・鬼灯(ほおずき)役です。地獄の閻魔大王を補佐する第一補佐官として、冷徹無比かつサディスティック、でありながらどこかユーモラスで義理堅いキャラクターを、低音のドスと抑揚の効いた語り口で見事に具現化しました。原作者やファンからも「鬼灯の声は安元洋貴以外に考えられない」と絶賛され、名実ともに彼のキャリアを代表する金字塔となりました。
その他にも、デビュー初期から現在に至るまで、多種多様なヒット作で強烈なインパクトを残し続けています。
- 『BLEACH』茶渡泰虎(チャド):寡黙で怪力、内に熱い友情を秘めた大男を重厚なトーンで好演。
- 『ヘタリア Axis Powers』ドイツ:生真面目で苦労人な軍人気質のキャラクターを、叫びとツッコミを交えて熱演。
- 『ソードアート・オンライン』エギル:主人公らを温かく見守る頼れるアニキ分・商人役として安心感を付与。
- 『NieR:Automata』ポッド042:機械生命体特有の無機質さと、終盤にかけて滲み出る微かなエモーションを精密に演じ分け、国内外のゲームファンを唸らせた名演。