一口に「口を大きくする」といっても、美容医療におけるアプローチは大きく分けて2系統存在します。1つは唇自体のふくらみや立体感を増す「縦方向・厚みの拡大」、もう1つは口裂の横幅を広げたり口角の角度を上向きに補正する「横・斜め方向の拡大」です。
顔全体の黄金比率において、理想的な口の横幅は「左右の黒目の内側〜中心から垂直に下ろしたライン」に口角が位置する状態とされています。これよりも明らかに内側に収まっている場合、いわゆる「おちょぼ口」に見え、頬やフェイスラインの余白が強調されやすくなります。
口元の形態を改善する代表的な施術法は次の通りです。
- 唇 ヒアルロン酸注入:上下の唇に保水力の高いジェルを注入し、M字リップやCカールを形成しながらふっくらとした立体感を出す低侵襲な施術。
- 唇への脂肪注入:自己脂肪(太ももや腹部から採取)を遠心分離・濃縮して唇に移植し、長期的な生着を狙う方法。
- 口角挙上術(スマイルリフト等):下がった口角周辺の皮膚や口角下制筋を処理し、自然な引き上げと斜め方向への開きを作る切開施術。
- 外側人中短縮(外側リップリフト):上唇の外側(鼻翼下から口角にかけて)の皮膚を切除し、薄い上唇の外側を外反させて露出面積と横幅の印象を広げる手術。
- 口角切開術:口角の外側を切開して物理的に口裂の横幅を延長する施術(ただし適応の見極めが極めて厳格)。