石橋正次さんは1948年(昭和23年)11月12日、大阪府大阪市東成区の生まれです。実家は下町で鍛冶屋を営んでおり、飾らない庶民的な温かさと芯の強さはその生い立ちに根ざしています。
上京後、名門「劇団若草」に入団して演技の基礎を徹底的に叩き込まれました。1970年に映画『あしたのジョー』の実写版で主演・矢吹丈役に大抜擢され、その鋭い眼光と鍛え上げられた肉体美で脚光を浴びます。同年には『あしたのジョー』の主題歌で歌手デビューも果たしました。
『夜明けの停車場』で社会現象を巻き起こした後は、『鉄平と順子』『アイアンキング』などのドラマに主演。その後も単なるアイドル的人気にとどまることなく、舞台、映画、時代劇(『水戸黄門』『大岡越前』など)へと活躍の場を広げ、重厚な演技派俳優としての確固たる地位を築いていきました。