日本語文法における名詞は、事物の名を表す自立語で活用がない品詞です。その中で固有名詞の定義と分類を紐解くと、対象が「他と取り替えがきかない唯一無二の存在」であるかどうかが最大の識別軸となります。
文法体系において名詞は主に以下のカテゴリーに大別されます。
固有名詞と普通名詞の違いは、対象が「個」であるか「類」であるかという点に尽きます。例えば「山」は地上に存在する無数の隆起した地形を包括する普通名詞ですが、「富士山」は特定の山を名指ししているため固有名詞です。同様に「作家」は普通名詞、「夏目漱石」は固有名詞に分類されます。
さらに固有名詞と代名詞の違いにも着目する必要があります。代名詞(「これ」「彼」「そこ」など)は対象を直接指し示しますが、前後の文脈や発話者の立ち位置によって指す対象が流動的に変化します。対して固有名詞は、文脈に左右されず常に特定の対象そのものを名指しし続けるという絶対的な固定性を持っています。