日本テレビの伝説のバラエティ番組『スーパージョッキー』において、視聴者の視線を釘付けにしたのが「ガンバルマン」コーナーや「熱湯コマーシャル」で登場した熱湯風呂です。告知時間を稼ぐためにタレントやアイドルが湯船に飛び込むこの企画について、長年ささやかれ続けている最大の疑問が「湯の実際の温度」です。
当時の制作スタッフや出演芸人の回顧録によると、湯船の温度は通常時でおよそ48℃〜52℃前後、状況によっては最大55℃近くまで意図的に引き上げられていました。一般的な家庭用入浴温度が40℃〜42℃であることを考慮すると、50℃を超える湯は数秒浸かるだけでも皮膚が赤くなり、強い痛みを伴う危険な領域です。
番組では湯気を目立たせるためにドライアイスを併用したり、スタジオの照明効果を計算したりといったテレビ的演出も施されていましたが、湯自体がぬるかったという事実はなく、入った瞬間に跳ね上がる出演者の悲鳴は紛れもない本物の生理反応でした。ビートたけしさんの鋭い突っ込みと、極限状態に追い込まれたタレントの生のリアクションが、日曜の昼下がりに生々しい緊張感を生み出していたのです。