初代いいとも青年隊として一世を風靡した羽賀研二氏は、野々村真氏や久保田篤氏との華々しいアイドル時代から一転、なぜ転落人生を辿ることになったのでしょうか。その決定的な引き金となったのが、巨額の個人借金と、それに起因する未公開株詐欺事件でした。
バブル経済の絶頂期、派手な女性遍歴や高級外車・宝飾品の購入、さらには不動産投資の失敗などにより、羽賀氏の借金は一時数十億円規模にまで膨らんでいたと報じられています。その返済資金を工面する過程で、知人である不動産会社社長に対して医療機器販売会社の未公開株を「元本保証で必ず値上がりする」と持ちかけ、約3億7,000万円をだまし取った容疑で2007年に逮捕。さらに、元暴力団関係者らとともに債権放棄を迫った恐喝未遂容疑でも追起訴されました。
裁判の過程は波乱を極めました。一審の大阪地裁では無罪判決が出たものの、検察側の控訴によって開かれた二審・大阪高裁では一転して有罪となり、最高裁で懲役6年の実刑判決が確定。人気絶頂を誇ったトップスターが刑務所に収監されるという結末は、世間に凄まじい衝撃を与えました。
さらに悲劇はここで終わりませんでした。服役中の民事訴訟で被害者への約4億円の損害賠償命令が確定した際、賠償金の支払いを免れる目的で自身の不動産名義を偽装離婚した元妻の法人へ移転させたとして、出所直前の2019年に強制執行妨害容疑で再逮捕されたのです。この事件でも実刑判決を受け、沖縄刑務所へ逆戻りすることとなりました。一度の過ちにとどまらず、法的義務をすり抜けようとした姿勢が、彼から世間の同情と信頼を完全に奪い去る要因となりました。