都内の老舗生花店で店長を務めるフローリストは、店頭での接客実態について次のように語ります。
「敬老の日の時期になると、『この花言葉は大丈夫ですか?』とスマートフォン画面を見せながら心配そうに質問される若いお客様が毎年いらっしゃいます。しかし、実際にお花を受け取る70代・80代のご高齢者で、ネット検索に出てくるようなマイナーな裏の花言葉をご存じの方はまずいらっしゃいません。むしろ『リンドウを見ると秋が来たと感じる』『立派な青紫色で元気がもらえる』と、季節感や佇まいに喜ばれる声が圧倒的です」
SNS上でのリアルな言及を分析しても、もらった側の投稿には「孫が敬老の日にリンドウの鉢植えを届けてくれた」「鮮やかな青が美しくて毎朝眺めるのが楽しみ」といった好意的なコメントが溢れています。一方で、「花言葉が怖いのではないか」と苦悩しているのは、もっぱら情報過多なデジタルネイティブである「贈る側」に偏っている実態が浮き彫りになっています。