ネット上の観光情報サイトやSNSでは、実態と異なる断片的な情報が流通していることがある。来園後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、プロの視点から3つの盲点を正しておく必要がある。
誤解①:「フリーパスさえ買えば園内すべての施設で遊べる」という錯覚
多くの遊園地ではフリーパス(乗り放題券)を購入すれば大半の遊具を網羅できるが、生駒山上遊園地においては「ボーネルンド ITADAKI」はフリーパスの適用外であり、完全に独立した入場料金体系が敷かれている。フリーパスを購入した上でITADAKIも利用する場合、家族全体のレジャー費用が想定より跳ね上がるため、当日の遊び方を「アトラクション中心」にするのか「ITADAKI中心」にするのか、事前に明確に切り分ける必要がある。
誤解②:「ケーブルカーは単なる移動手段に過ぎない」という思い込み
車で直接山頂へ向かう来訪者が多いが、公共交通機関である生駒ケーブル(鳥居前駅〜生駒山上駅)を利用しないのは大きな機会損失と言える。同線は日本最初の営業用ケーブルカーとして開業した歴史を持ち、現在運行されている車両「ブル(犬)」と「ミケ(猫)」、そしてドレミ号・スイート号は、その奇抜で愛らしい外観から幼児層のテンションを一気に高めてくれる。「乗った瞬間からアトラクションが始まっている」という演出価値を理解していないドライバーは少なくない。
誤解③:「小学生高学年や中学生でも丸一日楽しめる」という過度な期待
同園が生き残りのために断行したのは「ターゲットの徹底的な絞り込み」である。園内にいわゆる大型絶叫マシン(宙返りコースターや超高速バイキング等)は存在しない。小学校高学年やスリルを求めるティーンエイジャーを連れて行くと、「物足りない」と退屈してしまうリスクが極めて高い。あくまで対象年齢は「乳幼児から小学校中学年程度まで」に特化している事実を認識しておくべきである。