日本海を望む京都府舞鶴市のキャンパスで行われる全寮制生活は、海上保安官としての基礎体質と協調性を養うための濃密な鍛錬の場です。「生活が過酷すぎるのではないか」という不安の声がネットコミュニティ等で見受けられますが、その実態は徹底した規律と安全管理に基づいています。
朝6時30分の起床ラッパから始まり、点呼、体操、清掃、国旗掲揚までが一糸乱れぬスケジュールで進行します。日中は海事法規、操船シミュレーター訓練、機関整備、通信実習といった高度な学科・実習授業が組まれ、放課後には徹底した体力錬成や水泳・逮捕術の訓練が行われます。特に海上で命を救う職業であるため、水泳訓練では遠泳行事(5km〜10km)を完泳できるレベルまでの泳力が鍛え上げられます。
居室は複数人部屋での共同生活が基本であり、身の回りの整理整頓(ベッドメイキングや制服のプレス)にはミリ単位の正確さが求められます。スマートフォン等の使用や外出には段階的な制限が設けられていますが、週末の外出や休暇期間の帰省は認められており、同期生と共に厳しい訓練を乗り越える中で培われる強固な絆は、卒業後の一生を支える財産となります。