現在取り沙汰されている復帰論の対象は、太平洋戦争直後の1947年に皇籍離脱を余儀なくされた11宮家に由来する。いわゆる旧皇族と呼ばれる人々だ。その多くは、南北朝時代までさかのぼる伏見宮家の系統に属している。特に幕末から明治にかけて多大な子孫を残した伏見宮邦家親王の血筋は、現在の皇室とも血縁的に深く結びついている。
歴史の奔流に翻弄され、一民間人として過ごしてきた数十年。しかし、その血統が持つ歴史的意味はいまや軽視できない。何世代も一般国民として生活してきた人物が突然皇族となることへの心理的抵抗感をどう緩和するか。過去の歴史的経緯を紐解きながら、現代的な正当性を探る試みが続いている。