写真集で見せた衝撃を決定づけるものとしたのが、2014年に公開された主演映画『花宵道中』だ。老舗の映画会社・東映が手がける本格派の時代劇映画において、彼女は吉原の遊女・朝霧という悲しくも美しいヒロインを演じ切った。
絢爛豪華な衣装を脱ぎ捨てる濡れ場の撮影では、妥協のない演出が求められた。伝統ある東映のセットと緻密な照明技術のもと、彼女がスクリーンに描いたのは、肉体の艶めかしさ以上に一人の女性としての情念と哀切であった。単なるセンセーショナルな話題性に頼るのではなく、作品の核心として脱ぎ挑んだその姿勢は、試写会を訪れた多くの映画関係者を絶句させたという。