スターバックスの歴史を語る上で欠かせない元最高経営責任者(CEO)のハワード・シュルツは、店舗を家庭でも職場でもない「サードプレイス(第3の場所)」と定義した。単にコーヒーという商品を売るのではなく、人と人とのぬくもりある繋がりを提供すること。その精神は、店舗ごとに工夫された手書きのネームタグにも色濃く受け継がれている。
印刷された無機質なフォントではなく、一枚一枚バリスタ自身の個性が出た手描きイラストや文字。そこには「ようこそ」「気軽にお声がけください」という無言のメッセージが込められている。マニュアル通りではない温かみのある接客サービスは、こうした細部のこだわりから生まれているのだ。