上安や祇園、伴地区をはじめとする主要拠点を訪れると、重機の動く音や真新しいビルのガラス窓が目に入る。2025年から2026年にかけて相次いだ商業施設の全面リニューアルや新規拠点のオープンは、地域住民の買い物の利便性を格段に高めた。巨大ショッピングモールだけでなく、歩道に面したオープンカフェやローカルの野菜を扱うセレクトショップが点在し、単なる「寝に帰る街」からの脱却を果たしている。
「数年前までは都心部まで出なければ揃わなかったものが、すべて区内で完結するようになった」と、最近祇園エリアにマイホームを構えた30代の会社員女性は笑顔を見せる。徒歩圏内にライフスタイル全般をカバーする店舗群が集約されたことで、マイカー依存度を減らしたコンパクトな生活様式が若年層を中心に広がっているのだ。