大手に属する外食チェーンとは一線を画す。一見すると全国共通のチェーン店のように思われがちだが、その実態は「力餅本舗」をルーツに持つ独立事業者のゆるやかなネットワークだ。明治時代に創業した兵庫県のお店を起点とし、長年にわたり住み込みで働いた弟子に店名を譲る「暖簾分け」の手法で関西一円に広がった。
本部がマニュアルで一括管理する近代的なフランチャイズではない。各店舗が独立した経営体であり、出汁の取り方や小鉢のラインナップ、セットメニューの組み合わせに至るまで、店主ごとのこだわりが色濃く反映される。この「同じ看板でありながら一店一様」という個性が、食べ歩きを楽しむ愛好家を惹きつけてやまない理由の一つになっている。