柏市連続通り魔殺傷事件が世間に与えた最大の戦慄は、犯行そのものの残虐さに加え、犯行前後に繰り広げられた竹井本人の常軌を逸したメディア介入とネット配信でした。2014年3月3日深夜、柏市あけぼの5丁目の路上で、竹井は帰宅途中の男性会社員(当時31歳)を刃物で執拗に刺して殺害し、財布を奪いました。さらにその直後、通りかかった車を強奪するなど、連続して凶行を重ねました。
事件直後の行動は、犯罪史上でも類を見ない異常性を含んでいました。竹井は自ら現場周辺に姿を現し、取材に訪れていたテレビ各社の報道陣に対して「目撃者」としてインタビューに応じました。「犯人はチェックメイトと言っていた」「自分も襲われそうになった」と平然と虚偽の証言をカメラの前で語り、警察の捜査を攪乱しようと試みたのです。
さらに異様を極めたのが、動画共有サイトのニコ生(ニコニコ生放送)やFC2ライブを用いた生配信でした。自宅マンションに捜査の手が迫る中、自室からネット配信を行い、警察を挑発する言動や社会への怨嗟を垂れ流し続けました。警察署へ連行されるパトカーの車内からは、報道陣のカメラに向かって「Yahoo! JAPANバンザイ!」と絶叫し、ネット上では柏市通り魔のネットの反応として騒然となり、掲示板やSNS上に激しい波紋を広げました。