大山の最大の魅力といえば、手頃な価格で胃袋を満たしてくれる商店街食べ歩きグルメの数々だ。店頭で湯気を立てる豚まん、秘伝のタレが染みた焼き鳥、昔ながらのクレープや大学芋。再開発の工事が続く中でも、小売・飲食業を営む店主たちの職人気質は少しも揺らいでいない。
「景色が変わっても、うちの味を変えるわけにはいかないからね」。創業40年を超える精肉店の店主は、揚げたてのメンチカツを包みながら笑う。物価高や街の変容という逆風にさらされながらも、ワンコイン前後で楽しめる手作り総菜の味は健在だ。さらに近年は、再開発エリアに出店した新世代のクラフトスイーツ店やコーヒースタンドが加わり、食べ歩きのバリエーションに新たな厚みをもたらしている。