服を買う場所から「美意識をアップデートするギャラリー」へ。セレクトショップの空間設計そのものにも大きな変化が起きている。コンクリート打ちっぱなしの無機質な空間に、古材の什器やモダンアート、さらには茶道具がセレクトされた服と並列で配置されている光景は、もはや珍しくない。
「今日は何も買わなくてもいい。ここにある空間と服の空気感を体感してほしい」。そう笑う店主の言葉通り、若者たちはまるで現代美術館を訪れるかのような感覚で店を回遊する。服を所有すること以上に、どのような美学に囲まれて生きるかというライフスタイルそのものを提示する姿勢が、新世代の共感を呼んでいるのだ。