世界中のファンを沸かせた長編映画の最新作『ウォレスとグルミット お仕置きの時間』(原題:Wallace & Gromit: Vengeance Most Fowl)は、英国BBCでの初放送を経て、日本を含むグローバル展開ではNetflix(ネットフリックス)での独占配信となっています。
今作の最大の目玉は、1993年の傑作『ペンギンに気をつけろ!』でゴム手袋を頭にかぶりニワトリに変装していた冷酷な怪盗ペンギン、フェザーズ・マッグロウ(Feathers McGraw)の再来です。動物園に収監されていた彼が30余年の時を経てついに動き出し、ウォレスの発明品を乗っ取って復讐を企てます。
物語は、発明への依存を強めるウォレスが開発した自律型AI搭載の「スマート・ガーデン・ノーム(Norbot)」を中心に展開します。家事や庭仕事を完璧にこなすロボットにウォレスが頼り切る一方で、グルミットは主人の関心を奪われたような疎外感と危機感を抱きます。テクノロジー依存という現代的なテーマを皮肉たっぷりに描きつつ、言葉を話さないフェザーズとグルミットの緊迫した心理戦が観客を引き込みます。