英検(実用英語技能検定)とTOEIC(主にTOEIC L&R Test)の最も大きな違いは、「測定する能力の範囲」と「スコアの算出方法」にあります。日本英語検定協会が主催する英検は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を総合的に測定する合否型検定です。出題内容は学校教育から科学・環境・歴史・社会問題まで多岐にわたり、アカデミックな教養英語が色濃く反映されます。
一方、ETSが開発・運営するTOEIC L&Rは、リスニングとリーディングの2技能に特化した990点満点のスコア制テストです。出題はオフィス内のメール連絡、会議の手配、広告、出張手続きといったビジネス英語の現場シーンに特化しており、膨大な情報量を制限時間内に素早く処理する実務能力が試されます。
さらに近年では、コンピュータで1日で4技能を測定できる英検 S-CBTや、発信力を測るTOEIC S&W(Speaking & Writing)の認知度も高まりました。英検とTOEICのスピーキングの違いを見ると、英検は社会課題に対する自身の意見を論理的に述べる面接・録音形式であるのに対し、TOEIC S&Wは電話対応やスケジュール変更の提案など、具体的な業務上のトラブル解決を想定したアウトプットが求められます。