混乱を招いた最大の技術的ハードルは、セキュリティ強化のために導入された多要素認証(MFA)の厳格化と、シングルサインオン(SSO)の連携仕様変更だ。従来のパスワード入力に依存した認証方式から、FIDO2準拠のパスキーや認証アプリを用いた厳格なプロトコルへとシフトしたことで、設定の不備によるアクセス遮断が多発した。
現在ログイン不能に陥っているユーザーが試みるべき具体的な復旧手順は以下の通りだ。
まず、ブラウザに保存された「keio.jp」関連のCookieおよびキャッシュデータを完全に消去すること。多くの場合、古いセッショントークンが残存していることが無限リダイレクトの元凶となっている。次に、シークレットウィンドウ(プライベートブラウズ)を立ち上げ、公式の案内ページに記載された最新URLから直接SSOログイン画面へアクセスする。ブックマーク経由の古いURLは無効化されている可能性が高い。
認証アプリの通知が届かない場合は、端末の時刻設定が「自動」になっているかを再確認したい。わずか数十秒の時刻ズレでもワンタイムパスワード(TOTP)の検証に失敗するからだ。教職員や研究室のアカウントで復旧しない場合は、個別発行されるバックアップコードを用いた緊急ログインを行い、ITCのヘルプデスク窓口へ認証デバイスの再登録を申請する必要がある。