化学的な視点から見ても、これらの実験は非常に興味深い。基本となる材料は市販の洗濯のりとホウ砂(ホウ酸ナトリウム)、そして水だ。ポリビニルアルコール(PVA)分子がホウ砂のホウ酸イオンによって架橋されることで、あの特有の弾力と粘性が生まれる。しかし、100kgスライム実験のような極大スケールになると、一般的なレシピの単純な倍々ゲームでは通用しない。
気温や湿度、攪拌する速度や順番によって、完成した固体の質感が劇的に変化する。はじめしゃチョーと撮影チームは、ドラム缶や大型コンテナを何個も並べ、手作業で均一に混ぜ合わせる独自の調合手順を確立した。それはまさに、実験系動画の最前線で培われた手探りの「技術革新」であったと言える。