企業そのものだけでなく、柳井正氏と創価学会の個人的な接点についても疑念の目が向けられることが少なくありません。しかし、柳井氏の生い立ちや執筆書籍、公式インタビューを紐解くと、その思考体系は極めてプラグマティック(実用主義的)であることが分かります。
山口県宇部市に生まれた柳井氏は、父・柳井等氏が経営していた「小郡商事」を継ぎ、試行錯誤を繰り返しながら世界的アパレルへと育て上げました。柳井氏が自著『一勝九敗』や『現実を視よ』などで明かしている柳井正氏の宗教や信仰に関するスタンスは、特定の教義への傾倒ではなく、ピーター・ドラッカーのマネジメント論や松下幸之助氏、ハロルド・ジェニーン氏らの経営哲学を貪欲に吸収した結果です。
自身を厳しく律し、成果主義とグローバル基準を重んじる経営スタイルは、宗教的な集票力や信者コミュニティに依存する手法とは正反対に位置します。経営者個人としても創価学会の会員であったり、活動を支援したりしている事実は確認されていません。