愛犬が無意識のうちに追い詰められている「意外な生活音」の代表格が掃除機だ。あの唸るような駆動音だけでなく、高速回転するモーターから生じる特有の高音域ノイズが犬を強いパニックへと追い込む。また、キッチンのフードプロセッサーやドライヤー、さらには花火や雷といった突発的な大音量も激しい恐怖の対象となる。
見落とされがちなのが、ドアの開閉音やスーツケースをフローリングの上で転がす音、金属製の食器が床にぶつかるカツンという音だ。これらは人間にとって日常の一コマに過ぎないが、構造音として床や壁を伝わる低周波振動と高音が混じり合い、犬の神経系を直撃する。室内で平然と暮らしているように見えても、愛犬の心身は慢性的な緊張状態に晒されているのだ。