順調に見えた二人の関係に変化が訪れた背景には、あまりにも過密なスケジュールと、それぞれのキャリアに対するストイックな姿勢があった。大手芸能事務所「研音」の看板女優としてオファーが途切れない川口春奈と、一戦一戦に選手生命を懸けるプロ格闘家の矢地祐介。互いに妥協を許さないプロフェッショナルであるがゆえに、生活リズムの乖離は避けられなかった。
格闘家の減量期や過酷なトレーニングキャンプ期間には、神経を極限まで研ぎ澄ます必要がある。一方で、ドラマの主演や映画の撮影に入れば、数ヶ月間にわたって早朝から深夜まで拘束される日々が続く。不仲やトラブルによる破局ではなく、互いの将来と立場を真剣に考え抜いた末の「前向きな決断」であったことが、当時の関係者の証言からも浮かび上がっている。