地上波のタイム・スポット広告収入が構造的な減少傾向をたどるなか、フジテレビの収益回復の鍵を握るのが映画やイベントを含む自社IP(知的財産)のマネタイズだ。メガヒットシリーズ『踊る大捜査線』の新作映画プロジェクト再始動など、過去の強力なコンテンツ資産を再活性化させる動きが加速している。
放送業界全体でコンテンツのマルチユースが叫ばれるいま、劇場版の興行収入や二次利用ロイヤリティは、制作現場のインセンティブに直結する重要な財源となった。映画事業やアニメ・IPビジネスで大きなヒットを生み出した部署には明確なプラス査定が働き、年間賞与に数十万〜数百万円単位の跳ね返りをもたらしている。