南米大陸の背骨をなすアンデス山脈は、太平洋側のナスカプレートが南米プレートの下へと沈み込む世界有数の変動帯だ。地質学の専門家は、今回の地震について海洋プレートとの境界ではなく、陸側プレート内部に潜む未確認断層が破壊された「内陸活断層型地震」であると分析する。1999年にコロンビア中部キンディオ県を壊滅させ、1,000人を超える死者を出したアメニア地震のトラウマが、ふたたび現地住民を苛んでいる。
浅い震源を持つ内陸型地震は、震源の真上に及ぼす破壊力において海溝型地震の比ではない。地震波の解析データを見ても、P波(初期微震)からS波(主要動)への移行がほぼ同時のタイミングで発生しており、建造物の揺れを逃す間もなく破壊を完了させる最悪のメカニズムが働いたことが裏付けられている。