彼女のキャリアにおいて最も輝かしい金字塔が、2002年の映画『シカゴ』だ。かつて幼少期からロンドンのウエストエンドで培った本物の歌唱力とダンススキルを惜しみなく注ぎ込み、冷酷で野心的な歌姫ヴェルマ・ケリーを熱演した。
冒頭のナンバー「All That Jazz」で見せたキレのあるステップと妖艶な歌唱は、ミュージカル映画史に残る伝説的なオープニングとして語り継がれている。この圧巻のパフォーマンスは映画芸術科学アカデミーの会員たちを完全に唸らせ、見事にアカデミー助演女優賞を獲得。授賞式には妊娠後期で出席し、堂々たるスピーチを披露した姿も大きな話題を呼んだ。