2001年夏に公開された『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』は、特撮映画のスケールを根本から塗り替えた記念碑的作品だ。株式会社テレビ朝日と東映株式会社が総力を挙げ、当時の邦画界では異例となる陸上自衛隊の全面協力を実現。本物の装甲車やヘリコプターを背景に展開された軍事アクションは、大人の鑑賞に堪えうるリアリズムを画面に叩きつけた。
自衛隊基地でのロケは過酷を極め、真夏の炎天下で重厚なプロテクタースーツを装着した俳優陣は極限状態の中で演技を続けたという。人間の能力を超えた力と兵器の暴走という重いテーマ性は、単なるヒーロー映画の枠に収まらず、現代のミリタリーサスペンス映画の先駆けとしても再評価されている。