近年、この島の名は世界のデジタルエンターテインメント界において爆発的な知名度を獲得した。火付け役となったのは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントがPlayStation 5などで展開したオープンワールド・時代劇アクションの傑作『Ghost of Tsushima: 壱岐之譚』だ。プレイヤーは主人公・境井仁となり、蒙古軍に侵略された壱岐の島を駆け巡り、自身の過去と対峙する。
ゲーム内で息を呑むほど美しく再現された壱岐の風土――ススキが揺れる平原、切り立つ断崖、神秘的な神社仏閣は、世界中のゲーマーを熱狂させた。さらに現在、ハリウッドおよびNetflixによる実写映像化プロジェクトが進行しており、作品の舞台となった聖地への注目度は天井知らずの高まりを見せている。海を越えたファンが画面越しに恋い焦がれた原風景を求め、実際に壱岐の港へ降り立つ光景は、もはや日常のものとなった。