日本人の多くが親しんできた「I'm home」は、直訳すれば「私は家にいる」という状態を示す言葉だ。決して間違いではない。しかし、実際の現地生活で耳にするフレーズは、これ一つにとどまらないのが現実だ。
もっとフランクに「戻ったよ!」と伝えたい場面では、「I'm back!」が圧倒的に好まれる。子どもが学校から元気よく帰宅した際や、買い出しから部屋に戻ったときなど、場面を問わず使える万能な一言だ。少しお茶目な雰囲気を演出したいなら「Guess who's back?(誰が戻ってきたと思う?)」といった返しも味わい深い。
生きた日常英会話においては、必ずしも「帰宅」そのものを宣言する必要すらない。「Hello!」や「Hey, I'm here!」と声をかけるだけで、十分「ただいま」の機能を果たす。近年の応用言語学の研究でも、帰宅時の発話は単なる事実報告ではなく、同居人とのつながりを再確認するための「合図」として機能していることが指摘されている。